「英語でWebページの制作を行わせた。生徒からはたくさんの不満がでたが、やってもらった。Webページは新しいライティングの教育のメディア、情報公開ができることが大きい。」
「一般的なライティングの授業では、課題提示があって、生徒がライティングをする、教師が添削をする、という流れ。これは書き手と、読み手が存在していない。教師は採点者、ただしく書けているかどうかを見ているだけ。生徒は、伝えることよりも正しく書こうとしている。内容のない英文を書いているだけ。」
「Webページに載せる事で、特定のひとではなく、不特定多数を対象にすることができる。ライティングの意義が達成される。」
「情報教育の視点は4つあるが、情報Aでは操作能力にかたよっている。操作のできる生徒が増えてくることを考えると、そのほかの視点も必要になってくる。学習指導要領をみると、コンピュータを上手く活用する必要性が書かれてある。下手な字、編集が容易、スペルチェック、みんなで見るには紙よりもコンピュータ、紙よりもコンピュータの方が客観的にみれる、ペアやグループで作業すると一人一人の参加度があがる。」
「Webページ制作を外国語教育にとりいれる利点は、最新の情報の多くは英語であること、Webはコミュニケーションのひとつであること、英会話よりもストレスが少ないことがあげられる。マルチメディア表現の交流をすることもできる。
「Webページ制作を用いたライティングの調査目的は、コンピュータリテラシーの向上、発信型英語力の向上、英語に対する学習意欲の変化、英語コミュニケーション力の向上、ライティング力の向上がある。」
「学習目標は発信型英語の自主的学習、ライティング力の向上、情報倫理についての理解、Web検索・情報収集力・分析・判断力の向上、異文化理解・国際理解、HTMLの理解」
「ライティングについての注意事項は、難しい英語を必要はないこと、Webのままの英文は、出展を記載すること、できるだけ自分の英語を使う事、翻訳サイト・翻訳ソフトをうまく活用すること、翻訳サイトを使っていいとなると生徒はこれならうまくやれるかなっと思う。」
・コンピュータの使用についての注意事項
・情報倫理についての注意事項
・英語圏にむけてWebページを作成する場合、注意しなければならないこと
A高校
・ 高校1年生の情報Aで行った。
・ 外国の人に読んでもらうのが楽しみという意見
「英語力のテストでは単語量は減ったが、ライティング語数は上がった。」
B高校
・ 英語を使う機会が出来た
・ 簡単な英語しか使えない
・ おもしろかったが57パーセント
「結論としては、Web制作の課題への意見が賛否二分。単語力の得点が減少、ライティング力があがった」
「コンピュータリテラシーの向上には有効、伝えたい内容を英語で書く、発信型英語力の向上に有効、英語学習の動機付けに有効、英語コミュニケーション能力の向上には、実際に英語圏のコミュニケーション相手が必要」
「問題点は、授業時間外に課題に取り組む充分な時間・環境がない、他教科との連携がない、生の英語を理解するための語彙力を伸ばす必要がある」
「利点は、英語学習の動機付けに有効、世界中の人々とのコミュニケーションができる」
「留意すべき点は、バランスの良い指導をすること、その場限りはだめ継続的な学習が必要であること」
条件
・環境
・時間
・最低限のリテラシー
・コミュニケーション相手
・総合的課題の評価
>辻先生(帝塚山学院泉ヶ丘高校)
今は学習の動機付けは、入試になっていることが大きい。こういうことで学習の動機付けをするのはいい。
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